【実践報告】うのフェス2026出店記録:準備も地域活動への参加

【注記】 本記事は、さい子ども会の内部クイックログや活動資料を基にした実践報告です。活動中に確認された出来事と、運営者による判断・解釈を含みます。参加者の発言や行動については、意味を変えない範囲で要約・一般化しています。

1.活動概要

  • 活動名:2026年度 三世代交流ふれあいフェスタうの(うのフェス2026)出店
  • 実施日:2026年7月25日(土)
  • 場所:宇野小学校(準備:公会堂)
  • 実施主体・協力
    • 主催:さい子ども会
    • 協力:OGIMOテック開発室、Design Goals / Challenged ART
  • 参加状況
    • 準備関与人数:11名(子ども 7名/大人 4名)
    • 当日出店担当:3名
    • その他:来場した地域の子ども・保護者・地域住民
  • 活動内容
    • さい子ども会として、ヨーヨー釣りとバリアフリーガチャ(Challenged ART 缶バッジ販売)を出店しました。
    • 当日の販売だけでなく、前日の呼びかけに応じた子ども・保護者とともに準備を進め、準備段階から「みんなでフェスタに参加する」プロセスを大切に実施しました。

2.活動の目的・設計

2-1.活動の目的

活動前には以下の目的を設定していました

  • 地域の祭りに参加し、子ども・保護者・地域住民が自然に交流する機会をつくる。
  • 子どもたちが準備段階から参加し、それぞれができる範囲で役割を持てる場をつくる(こどもまんなかやってみた)。
  • ヨーヨー釣りを通じて、子どもたちがお祭りを楽しめる身近な体験を提供する。
  • バリアフリーガチャを通じて、特別な学習として構えず、遊びながら障害・バリアフリー・アートの多様性に触れる機会をつくる。
  • OGIMOテック開発室の発明とDesign Goals / Challenged ARTの作品を地域へつなぎ、活動の背景や価値を伝える。

2-2.活動の設計

  • 対象:地域の子ども、保護者、地域住民
  • 大人の役割:出店運営に必要な責任・判断を伴う役割は大人3名を中心に事前に確保する。
  • 子どもの役割:出店手伝いや準備への参加を必須の義務とせず、参加可能な範囲で関われるように設計する。
  • 安全管理・環境:準備場所は屋内の涼しい場所にセッティングし、熱中症対策のための飲み物を用意する。
  • 外部連携:バリアフリー技術(OGIMOテック開発室)と障害者アート(Design Goals)を組み合わせたガチャをセッティングし、案内チラシを通じて次回の体験イベントへつなげる設計とした。

3.実施内容

3-1.実施までの経過

  • 事前調整:前日にグループLINEにて準備協力を呼びかける。
  • 7月25日 当日タイムテーブル
    • 08:00 会場準備(責任者のみ)
    • 11:00 物品準備・公会堂セッティング
    • 11:30 ヨーヨーづくり開始
    • 13:00 準備お手伝いのメンバー(子ども7名・大人4名)と合流
    • 15:00 準備終了、会場(宇野小学校)へ移動し設営
    • 17:00 うのフェス2026開会・販売開始
    • 19:30 ヨーヨー完売につき販売終了
    • 20:15 片付け終了・撤収

3-2.当日の様子

公会堂での準備作業では、床に資材を広げ、集まった子どもと大人が一緒になって約230個のヨーヨーづくりやこよりのセッティングを行いました。お菓子を食べたり雑談を交えたりしながら、それぞれのペースで作業が進められました

17時からの本番では、ヨーヨー釣りを中心に多くの地域の子どもたちが訪れ賑わいました。当日の出店手伝いについては子どもたちの参加が見られなかったため、事前確保していた大人3名で運営を担当しました

3-3.活動結果

  • ヨーヨー準備・販売数:約230個(19:30に完売)
  • バリアフリーガチャ:大人・保護者を中心に案内および販売を実施
  • 準備参加人数:11名(子ども7名、大人4名)

4.印象に残った出来事

出来事1 急な呼びかけに集まった準備の時間

  • 観察されたこと: 前日の案内にもかかわらず、子ども7名・大人4名が公会堂に集まりました。お菓子を食べたり会話を楽しんだりしながら、ヨーヨーづくりやこより付けなどの作業を行いました。小さい子どもも同じ空間でできる作業に触れていました。
  • 運営者の対応: 準備を効率よく終わらせることよりも、涼しい屋内環境で小さい子も一緒に過ごせる雰囲気を優先し、セッティングを行いました。
  • 後から考えたこと: 昨年度は大人中心で準備を行いましたが、今年度は準備そのものが子どもと大人の自然な交流や地域活動への関わりの場となりました。

出来事2 来場者層に合わせた案内方法の模索

  • 観察されたこと: 障害理解や多様性を伝えるバリアフリーガチャの案内チラシを用意していましたが、当日のブース来場者の中心は小さい子どもたちでした。子どもにチラシを渡しても読まれずに処分されてしまう可能性がありました。
  • 運営者の対応: 子どもへ一律にチラシを配ることは避け、ヨーヨー釣りの順番を待っている保護者や、本部の関係者など、対話ができる大人を中心に絞って手渡し配布を行いました。
  • 後から考えたこと: お祭りの混雑した現場において、文章中心のチラシだけで趣旨を伝えることの難しさを確認しました。

5.当初の想定と実際の違い

  • 想定していたこと: バリアフリーガチャの案内チラシを広く配布し、活動の背景や障害理解の趣旨を伝える。
  • 実際に起きたこと: 来場者の中心が未就学児〜小学生低学年であり、チラシを直接手渡して読んでもらう導線の確保が難しかったため、配布数は限定的となりました。
  • その場で行った判断: 無差別の配布を取りやめ、待ち時間中の保護者や大人へ直接手渡す対応に切り替えました。
  • 次回への示唆: お祭りの場ではチラシに頼るのではなく、実演や視覚的なPOP、短時間での説明、あるいは別日程での体験会と組み合わせる工夫が必要だと捉えられます。

6.今回の実践から見えたこと

6-1.「準備過程」そのものが地域参加の場になり得る

事前準備の場を、単なる「作業の時間」ではなく「子どもと大人が一緒に過ごす場」として拓いたことで、前日告知であっても多くの子どもたちが集まりました。お菓子を食べたり会話をしたりしながら無理なく関わるスタイルは、子どもが地域活動へ踏み出す有効なプロセスになると考えられます

6-2.イベントの性質に応じた情報伝達手段の選定

賑やかなお祭りの場では、コンセプトや深い背景を紙媒体で伝えることには限界があります。お祭りを「接点の入口」と位置づけ、詳細は後日の無料体験会やWeb発信などに接続させる役割分担の重要性が見えてきました

7.課題・限界

  • ヨーヨーが売り切れた後、子ども会の参加児童に対して個別のヨーヨーを確保しておけず、配慮が不足した場面がありました。
  • 当日の出店ブースにおいて、保護者層に対してバリアフリーガチャの仕組みや趣旨をじっくり説明する時間を確保できませんでした。

8.次回に向けて

  • 継続すること
    • 屋内・短時間・自由参加で行う子どもの準備参加スタイル。
    • 責任ある出店担当(大人)をあらかじめ確保した上での省力化運営。
  • 変更すること
    • チラシ中心の案内から、実演やわかりやすい掲示、短時間での説明へ変更する。
    • 子ども会会員向け・翌日のフリースペース用のヨーヨー等を事前に取り置く運用をつくる。
    • 出店手伝いを求める際は、短時間の交代制など参加しやすい具体的な選択肢を提示する。
  • 継続可否
    • 今年度と同程度の企画規模・運営負荷であれば、次年度も出店を検討可能と判断します。

9.写真・関連資料

9-1.準備・当日の様子

9-2.資料(案内チラシ)

さい子ども会としての「こどもまんなかアクション」への考え方

私たち「さい子ども会」では、こども家庭庁が推進する「こどもまんなかアクション」の趣旨に深く賛同しています。

私たちにとっての「こどもまんなか」とは、規模の大きなイベントを開催することや、メディアに取り上げられるような活動を進めることではありません。今回のように、地域の中で「企画や準備といった試行錯誤のプロセスから、子ども達と一緒に場を創り上げる」ことこそが、さい子ども会らしい「こどもまんなか」の実践だと考えています。

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