体験は、学びの入口

遊びや日常の中にある「気づき」から
子どもたちの学びは始まります。

さい子ども会が考える体験学習

さい子ども会では、体験学習を知識を教え込むためのものとは考えていません。

知らないことは、想像できない。

だからこそ、子どもたちが実際に見て、触れて、関わることを学びの入口として大切にしています。

この取り組みが始まった背景

子ども会らしくて面白そうな取り組みを

きっかけは、とてもシンプルでした。

子ども会への参加者が少しずつ減っていく中で、「子ども会らしい、印象に残る活動ができないだろうか」と考えたことが始まりです。

そこで思いついたのが、宿泊を伴う体験学習でした。

特別な教育プログラムというよりも、「一緒に過ごし、遊び、体験する」子ども会ならではの時間をつくってみよう、という試みでした。

無謀にも思えた公募助成への挑戦

宿泊を伴う体験学習は、どうしても費用がかかります。

そのため、当時はまだ前例もほとんどない中で、「子ども会で」公募助成に応募することを決めました。

2019年度は不採択という結果でしたが、翌2020年度、福武教育文化振興財団の助成に初めて採択され、体験学習を実施することができました。

結果として、この挑戦が、さい子ども会にとっての大きな転機となりました。

コロナ禍の中で、あくまで「自己判断」の参加

ちょうどその頃、新型コロナウイルス感染症の流行により、学校行事の宿泊学習や修学旅行が次々と中止になりました。

さい子ども会は、学区全体ではなく、地理的に比較的限られた範囲の住民が参加している団体です。
その点から、感染症対策の観点でも学校行事よりリスクは低いと判断しました。

参加については、あくまで各家庭の自己判断とし、無理に参加を促すことはせずに実施しました。結果として、制限の多い時期ではありましたが、子どもたちにとって「思い出となる体験」をつくることができました。

「楽しかった」という一言から今につながる

当初は、体験学習にあまり興味を示さず、どちらかといえば気が進まない様子で参加した子どももいました。

それでも、活動が終わったあとに、「楽しかった」「またやりたい」という声を聞くことができました。

そして、その言葉がきっかけとなり、体験学習を一度きりで終わらせるのではなく、続けていこうと考えるようになりました。

こんな小さな手応えの積み重ねが、現在の体験学習へとつながっています。

公募助成を活用した体験学習

全ての報告は「体験学習の一覧」からご覧ください)

体験して学ぶ!地元(瀬戸内)の魚食文化

2021年 キューピーみらいたまご財団助成


体験学習を通して見えてきたこと

まず、子どもたちにとっては、内容以上に、
友達と一緒に宿泊し、同じ時間を過ごすこと自体が
大きな意味を持っていました。

非日常の体験を共有することで、
安心感や達成感が生まれ、
それが強く記憶に残る経験になっています。

同時に、参加する大人同士も、
活動や食事、滞在時間を共有することで、
役割や立場を超えた関係性が
自然に育まれていきました。

体験学習は、子どもだけでなく、
大人の間にも
緩やかなつながりを生む場となっています。

また、離島など同じ場所を繰り返し訪れることで、
実際に住んでいなくても、その土地に対して
「知っている」
「関わっている」
という感覚が生まれました。

体験学習は学びを通して、
課題解決につながる側面を持っています。

それと同時に、
共に過ごす時間の積み重ねによって、
人や地域との関係性が育まれていく場でもあると
実感しています。

この取り組みに共感し、支えたい方へ